税理士事務所は大きいところの方が信頼できる?

税理士

「大きい税理士事務所の方が信頼できそう」「税理士ひとりだけの個人事務所に頼むのは不安」と思っている方はいらっしゃいませんか。きれいなウェブサイトを作っていて、たくさんの職員がいるような税理士事務所の方が安心できるように思えますが、利用者としてはメリットばかりではありません。むしろ大きいがゆえのデメリットもあります。

税理士の目が行き届かない

何百人ものお客さんをかかえる事務所の場合、税理士がすべてのお客さんの面倒を見るのは無理。職員を雇って、担当を割り振り、実際の作業はその職員にまかせることになります。そうすると、普段やりとりをするのは担当の職員であり、何か問題があるときも職員に相談することに。一度も税理士と話をすることなく、毎年の申告が行われることもあるようです。

もちろん、現場で長く働いてきた職員の方が、新米の税理士よりも経験も知識が豊富なことがあります。私自身も独立前は職員として勤務していた時期があるので、肩書きだけで能力をはかることができないことはよく分かります。運良く有能な職員が担当につけばいいんでしょうが、そうでないときは大変です。

気軽に相談することができない

大きな事務所では、資格をもった税理士は偉い先生みたいになってしまい、気軽に連絡したり、相談するできないという声を聞きます。「何か節税の手段はないのか」「会社を作った方がいいのか」のように、聞きたいことがたくさんあるのに聞くことができない。

税理士事務所との関係が、ただ申告書の作成をお願いするだけになっていませんか。本当は税金だけでなく、お金のいろんなことについて相談したいのに、ちょっと相談しにくい雰囲気があるとすれば、それはとっても残念なことだと思います。

みらいプランニングでは、サポート契約していただいた方とはLineで連絡をとるようにしています。メールや電話よりも気軽に問い合わせができると好評です。税務署などから書類が送られてきたときも、写真に撮って送ってもらえば、どういう対処が必要なのかすぐにお答えできます。また、文字で説明するのが面倒なときは、Lineの音声通話やビデオ通話も使えます。電話代がかからないのもうれしいですね。

判断が保守的になりがち

たくさんのお客さんを担当し、たくさんの職員が働いている事務所だと、アドバイスも保守的になりがちです。もしリスクがあるアドバイスをして、その結果、税理士が処分を受けることになったら、たくさんのお客さんや職員に影響が及んでしまいます。

ぶっちゃけて言えば「安定してお客さんがついているのだから、無難にこなしておけば大丈夫」という気持ちがどこかにあると、本当にお客さんの側に立ってモノを考えられなくなるかもしれません。

反対に大きな事務所のメリットも

たくさんのお客さんを担当していれば、それだけたくさんの事例が集まるので、その経験を事務所内で共有できればサポートの質を向上させることができるでしょう。この点について、私の事務所ではフリーランスに特化することで経験を蓄積し、それをサポートに生かしていきたいと考えています。

また、大きな事務所であれば継続性の点でメリットがあります。私の事務所のように一人ですべてをこなしている場合、私が事故にあったりすればお客さんに迷惑をかけることにもなりかねません。この点については、緊急時にはスムーズに新しい税理士に引き継ぎができるような仕組みを考えています。

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