プロフィール

税理士 佐々木康之 (登録番号:138612)

出版社勤務を経て、1999年にフリーランスのライターとして独立。主にコンピュータの活用法を提案する記事や書籍を執筆。複雑で難解なテーマを初心者向けにわかりやすく紹介するのが得意。
フリーランス生活の中でマネーの知識の必要性を痛感し、2008年にファイナンシャルプランナー、2016年には税理士の資格を取得。2018年にフリーランスのための「みらいプランニング税理士事務所」を設立。

これまでの軌跡
  • 大学生の頃
    出版社でアルバイト

    パソコン通信で知り合った方の紹介で、出版社でアルバイトを始めました。パソコン関連の書籍や雑誌の編集補助をするかたわら、自分でも原稿を書いたりしていました。

  • 大学卒業後
    そのまま出版社に就職

    アルバイトしていた出版社にそのまま就職し、3年くらい雑誌を作らせてもらいました。その後、編集プロダクションに移り、そこでは2年くらい、雑誌から書籍、広告、ウェブサイトまで幅広い仕事を経験しました。

  • 1999年
    フリーライターとして独立

    組織の中で仕事をするのが息苦しくなり、思い付きで編集プロダクションを退社。成り行きでフリーライターとして生きていくことになりました。幸いなことにITバブルのおかげで仕事に困ることはありませんでした。今でもAmazonを検索すれば、私の名前の本が何冊か出てきます。

  • 2003年
    結婚を機に将来を考え始める

    4月に初めて出会い、5月に同居を開始、6月に婚姻届を出しました。半年くらいして冷静になったところで、急に将来が不安になり、年金や保険、税金などの勉強を始めます。そして、ファイナンシャルプランナーの資格も取り、マネー関連の執筆や企画の仕事も増えていきます。

  • 2013年
    税理士になることを決意

    本格的にコンサルティングに取り組みたい、出版不況で仕事が減り始めた、などの要因から税理士資格の取得を目指して勉強を始めます。幸いなことに2016年に資格を得ることができたため、フリーライターを休業し、税理士に転身することになりました。

  • 2018年
    税理士事務所を設立

    十数年のフリーランス生活の経験を生かし、フリーランス・個人事業主専門の「みらいプランニング税理士事務所」を設立しました。

順調なフリーランス生活から一転して不安な毎日に

フリーランスのライターとして独立したのが30歳のとき。会社員とは違って、働いたら働いた分だけ収入が増えるというフリーランスのスタイルは自分に合っていたようで、最初は毎日が楽しくて仕方ありませんでした。
転機が訪れたのはフリーランス5年目。結婚して半年くらいたったある日のこと。打ち合せのために地下鉄に乗ったとき、窓にうつった自分の顔を見ると、目の下にたるみができている。けっして若くないんだなあと。そして、「10年後、20年後も同じように仕事ができるんだろうか」と急に不安が押し寄せてきたのです。いや恐怖と言った方が正しいかもしれません。
それまで仕事は比較的順調で、貯金をしようと思ったこともなければ、きちんと人生設計をしようと思ったこともありません。税金の申告は税理士にすべてまかせていて、節税をしようなんて考えもしませんでした。

正しい知識を得れば不安感は克服できる

とにかく30代半ばにして初めてフリーランスの不安定さに気付き、これではダメだと勉強を始めたのです。まずは日商簿記の3級をとり、続けてファイナンシャルプランニング検定の2級を取得しました。簿記の知識があれば帳簿を自分で付けられるようになるし、ファイナンシャルプランニングの知識があれば自分で節税や資産運用などの工夫ができます。
一度は不安に押しつぶされそうになりましたが、年金や税金、金融などの知識を身につければ、どこに自分の問題点があり、どう対処すればいいのかが見えてきます。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉の通り、恐い恐いと思っていると恐怖心はどんどん増幅していくもの。しかし、その正体をよく観察してみれば、実は大したものではなかったりするのです。今から振り返ると「何にそんなにおびえていたんだろう」と思います。

同じ不安を持つ人をサポートしたい

こうして自分の身を守るために勉強を続けるうち、この知識を生かして同じような不安を持つフリーランスをサポートできないかと考えるようになりました。ライターの仕事をするかたわら、ファイナンシャルプランナー事務所の看板をかかげてコンサルティングを始めたのですが、そこで問題になったのが法律の壁です。
日本では税務書類作成はもちろん、税務相談についても税理士以外の人間ができない制度になっています。だから、税金にまつわる問題に対しては具体的なアドバイスができないのです。
フリーランスと税金は切っても切れない関係です。しっかりサポートをするには税理士の資格をとるしかないと考え、45歳のときに税理士試験の勉強を始めました。また、出版不況によってライターの仕事が減り始めたことも税理士を目指すきっかけのひとつとなりました。
幸いなことに3年半で税理士試験に合格し、2年間の実務経験を積んだ後、2018年に税理士の資格を得ることができました。
税理士としては遅いスタートではありますが、残りの人生は今までの経験を生かして、フリーランスのサポートに尽くしていきたいと思っています。

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